"じゃのすけ・秋の夜長の持ち込み酒会 2008"


飲み仲間のとあるエロゲブランド代表からご紹介いただいた秋葉原にある素敵居酒屋「じゃのすけ」で、お店の常連の飲んべえ達が自慢の日本酒を持ち寄って美味い酒と旬の料理を嗜むというなんとも小粋なイベントが開催されるという話をお聞きしたため、酒好きの端くれとして居ても立ってもいられなくなって、参加してまいりました。

参加者22名(ぐらい)に対して、絢爛豪華な計26銘柄。喝采せよ!喝采せよ!おお、おお、素晴らしきかな。
参加者が酒を持ち込むというキマリだったのですが、僕は元来洋酒党で日本酒にはあまりに詳しくないので何を持参しようか実に悩みました。*1ということで、開催前日に必至コキながら付け焼刃的にネットで調べた結果、鶯谷の某所で購入した「菊姫」の『鶴の里』*2を持参することに。
ですが、普段から様々な銘柄を飲み比べて、蔵元まで聖地巡礼されているような百戦錬磨で一騎当千な酒豪な方々ばかりだっただけに*3、各人のこだわりの逸品や蔵元や地元専売などの一般市場流通していない激レアな銘柄などを持ち寄っっていたただめ、よくわからないんだけどなんか凄そうなゴットオーラにただ圧倒されてしまい、なんかこう、人間力の差みたいなものをまざまざと見せ付けられてしまいましたよ。ぬふぅ。
エロゲに例えるなら、好きなエロゲ披露会で『sense off 〜a sacred story in the wind〜』、『秋桜の空に』、『ネコっかわいがり! 〜クレインイヌネコ病院診療中〜』、『絶対地球防衛機メガラフター』を持ち寄って、目の肥えたエロゲ玄人な変態紳士達が顎を擦りながら「ほうほう、これはこれは。」などと感心している中で、場違いみたいに『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』、『車輪の国、向日葵の少女』、『つよきす』などを持っていって、思いっきり上目線でチラ見しながら呆笑されてしまい、コイン投入即天和ぐらいの絶望感ってところでしょうか。被害妄想も甚だしい!でも、好きならばそれでもいいよね!(まぁ初飲みだったりするのですが、初飲のナイショ)



数ある日本酒の芸術作品(彦摩呂風に)の中でも僕の口に一番合ったのは、この銘柄の無い蔵元不明な蔵直採り生大吟醸
今回試飲したどの銘柄も僕の苦手な大吟醸特有の吟醸臭と嫌な後口が無く美味なモノが多かったのですが、コイツとの出会いは衝撃的なインパクト!たぶん森崎君がフッ飛ばされる以上にフッ飛んじゃったのではないかと思われ。(結構適当)
普段あまり飲み比べていないだけに、明確な味の差が判らない自分ですらハッキリ違いがわかってしまい、『ストラスアイラ』を飲んだ時以来となる酒の価値観が完全崩壊。
機会があれば、また飲みたいなあ。まぁ機会ってのは作るものですが。うへえ。



酒瓶の集合写真。『独楽蔵』と『杉錦』の熱燗は料理に合って、実に美味かった。
紅葉のラベルのは、瓶ごと真空密封されていて、そんな日本酒は初めてだっただけに、ちと驚きました。



お刺身と胡麻豆腐と秋刀魚の照焼きの前菜に、明太ポテト入りサラダ。
秋刀魚の照焼きは追加でおかわりが来たのですが、ふと気がつけば、ほとんど一人で平らげているような状態でした。てっへへー。
何故か、今年の秋刀魚は妙に美味しく感じられます。年のせいかなあ。



大山鶏白レバー刺。これが美味すぎてヤバイ。宇宙ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
はずかしながら、仲間からはレバーが苦手なことで有名なのですが、このレバーは僕が知っている学校給食とか出て来たあのレバーとは何もかもが違った。
とにかく癖が皆無で、みさくら並にこくまろ!口に入れた途端に蕩けるんですよ。超、超おぉーっ美味しすぎて…お国がわからなくなっちゃうほどに。すごいっすごいよほぉっ!!
食べ方も、従来のニンニク醤油とかじゃなく、ゴマ油でということにも二度驚き!ホント、しあわせレバーでしたぁぁ!!


ロミクラ仲間と飲んだ二次会で、この感動を何とか伝えたいあまり、すんごいテンションが上がってしまい、周りからドン引きされまんた。



今回のイベントの最大の目的でありメインディッシュなおでん。僕の脳内で一気にスポットライトが点灯しました!It's show time!!
おでんダネよりもダシの方が遥かに予算がかかっていて、前日の夜26時まで仕込んでいたというじゃの兄(板さん)渾身の逸品。
ホクホクのジャガイモに顔もホクホクになりつつ日本酒をキュっと。味の沁みた煮玉子に被りついてみれば、なんと中の黄身がみさくらナイズ(またか)にトロットロの半熟、この不意の一撃によってSAN値0に発狂。俺死亡。
こんにゃく、ちくわ、ガンモなどに口にすることでようやく正気を取り戻し、数日前から期待に胸をパメラ・アンダーソンばりに膨らませていたおでん欲の渇望をようやく満たすことが出来ました。
月並みですが、ぬる燗を啜りながら、「日本人に生まれて良かったなぁ」などと思わず呟いちまいました。まぁエロゲしてても、呟きますけどね。



メタボ必至な締めのうどん。3種類のうどんに4種類のツユという飽きさせないこの気配りがまた泣かせる。全俺が泣いた。(もぅおなかいっぱいだよぅ的な意味で)
とは言いつつも、お出汁のきいたカレ―南蛮風でスルスルっといけて、あれよあれよと全種類制覇。ゲフッゲフッ言いながら。。
食いしん坊と評判な僕ですが、この時点で水分、食分共にリミッターがショート寸前になり余裕が無くなったことで、急遽サスペンドモード(碇ゲンドウモードとも言う)に切り替えを余儀なくされる。頭の中で「ドリルでルンルンくるるんルン」が永久ループになるぐらい末期状態だった。


面倒臭くなったのでこの辺でいったんコミット、もうちょっと続くかも。

*1:君望で遥と美月のどちらを選ぶかぐらい悩みました。美月と即答しましたが。でも、大空寺あゆが好きなのですよ。

*2:「International Wine Challenge 2007」のSAKE純米酒部門でゴールドメダルを受賞をした銘柄 http://blog.kikuhime.co.jp/2007/06/international_wine_challenge_2007sakegold.html

*3:横山光輝の漫画に出てきそうな、右肩で酒壺を抱えながら「ガッハハー!」と陽気に笑いながら、豪快に飲みほすような感じで。ですが、たいてい、酒が原因になって部下に裏切られたりします。